嵐山紅葉散策
嵐電終点の嵐山駅を降り、渡月橋へ向かうと、渡航制限で中国人観光客は少なかったものの、他国の旅行者や日本人で大変賑わっていた。人波を抜けて天龍寺の塔頭・宝厳院へ。門前の紅葉トンネルはすでに終わっていたが、庭園にはまだ紅葉が残り、落葉したモミジが絨毯のように広がり、緑の苔と調和して見事な景観を作り出していた。続いて本堂の天龍寺に入ると、法堂の「雲龍図」が観光客を圧倒する迫力で迫り、龍の胴体の配置が不思議な連続性を感じさせた。さらに書院や大方丈が公開され、曹源池の背景に広がる嵐山の紅葉が一層の美を添えていた。最後に塔頭の弘源寺を訪ね、参道に立つ毘沙門天像、枯山水庭園の静けさ、長州藩士が柱に残した試し切り跡など、歴史と文化が交錯する印象深い観光となった。嵐山の自然美と寺院の荘厳さが心に刻まれる一日であった。


